スタディーコーナーの事を考えてみた
間取りを作成する時、お客様の希望を反映させてご提案しようと心がけているのですが、ヒアリング段階や初期の打合せでお聞きする希望の一つが、書斎などのプライベートスペースを確保すること。しかし、打合せを進めていけば希望の優先順位等の理由から「最終的に我慢しようかな」となる事があります。書斎はほしいけど個室までもというときは、スタディーコーナー等を提案しています。もちろん書斎みたいに個室のスタディコーナー(ルーム)もいいと思います。私自身の主観ですが、色々考えてみました。
< 目次 >
書斎で何をしますか?と聞くと
パソコン等の作業や仕事
プラモデルやパズル等の趣味
読書やリラックスできるスペースとして
など使用する用途は様々です。最近は、"リモートで仕事をする"という人も多くなり、書斎のある間取りは人気となっています。一日の大半を自宅で仕事をするという場合は、個室の書斎は必要ですよね。ただ、仕事の内容次第で必ず個室が必要という訳でもないようです。
スタディーコーナーで何をする?
私自身、自宅で仕事や勉強をする事が多々あります。
ですが私の家には書斎がありません。その代わりにダイニング側に、広さが一帖ぐらいのスタディーコーナーがあり、持ち帰った仕事等の作業は、この場所でおこなっています。その他家族で、音楽を聴いたり、動画を見たり、絵を描いたり、妻は化粧をしたりアイロンをしたり、小学生の子供は宿題をしたり、スタディーコーナーは大活躍しています。ダイニングテーブルを背面に配置し、椅子を兼用で使用しているので以外と便利です。
スタディーコーナーって必要?
位置づけとしては、子供たちが勉強をしたり仕事等の作業にと、人気のスタディーコーナーですが、ダイニングテーブルやリビングテーブルがあれば、必要ないのが実情です。スタディコーナーを配置できるスペースがあったとしても、ランドセル等の学校用品や生活用品・ペット用品の収納等にするのもいいと思います。わたしは現在子供が4人いて、上の子2人は中学生ですがスタディコーナーで勉強していません。リビングやダイニングのテーブルで勉強しています。家庭では、小学校を卒業するまで宿題のチェックをするのが日常だったので、LDKの空間内にスタディーコーナーはとても便利だなと思います。お子様のリビング学習のきっかけにもなりそうですね。パソコンやタブレット等の情報機器を置くスペースにもなっているので、家族の誰かはスタディーコーナーによくいます。
親からの視点だと一日の大半は、リビングダイニング等のスペースで子供たちと過ごしたい気持ちと、お子様が小さいうちは目の届く場所にいるという状況をつくることで、生活環境の向上にも繋がるという事もあり、人気のあるスペースになっているんだなと思います。
長所や短所を考えてみた
長所
家族間のコミュニケーションが上昇しやすい
分からない事を調べるという環境をつくりやすい
生活上の書類や写真のアルバムなど沢山収納できる
短所
配置する分、延床面積が広くなる
子供が成長すれば使われなくなる事が多い
固定のカウンターだと位置が固定されてしまう
長所や短所も人によって感じ方は違います。一概には言えませんが便利なスペースも、使用しなければ使えないスペースになってしまいます。お子様の性格にも左右されるので「私には必要ないな」という事であれば、他のスペースにするほうが良いです。自分の場合、子供というより私が必要としていたので、配置しましたが良かったです。
カウンターやその他の事
無垢板も綺麗ですが、塗装された既製品カウンターは人気です。
40cmから60cm程の奥行が多く採用されています。
幅は、70cmから3mぐらいと色々です。
高さは、70cm~85cm程ですが自身が使いやすい椅子の高さに合わせるのがいいです。
お子様がまだ小さいなら固定されたカウンターではなく、その年にあった市販の机やおもちゃ箱を配置してキッズスペースにして、段階的にスタディーコーナーにするといったような、変化するスペースにされるのもいいですよね。
スタディーコーナーの全面は、開放的にオープンにされるのもいいですよね。最近はDIYブームで、シェルフ(棚)用品も沢山商品がでていますし、壁面を増やして自身にあったように、棚をコーディネートされるのもいいと思います。
どのスペースに配置
LDKや階段下・スキップフロアやホールなど、色々なスペースに配置されるスタディーコーナー。どこがいいのでしょうか?特徴もふまえて考えてました。
・完全な個室型で書斎や家事室としても兼用
個室なので集中できる
リモートで仕事をする人に人気
閉鎖的になる
個室なので空調設備等が必要
・LDKのリビング側に配置
開放的で経済的
会話が生まれやすい
勉強を一緒にできる
テレビの配置に配慮する
・LDKのダイニング側に配置
開放的で経済的
会話が生まれやすい
宿題の質問に答えやすい
DKテーブルの椅子を兼用できる
・階段下に配置
開放的で経済的
スペースの有効利用
階段けあげがなければ階段の汚れが机に落ちる
・廊下やホール等に配置
開放的だが集中できる
程よい距離感
空調計画に配慮
スタディーコーナーって配置する場所で空間の感じ方も変わりますよね。
まとめ
マイホーム計画で話題になるスタディーコーナー。魅力的ですが、必ず必要そうでもない。生活スタイルにあわせて考えれば、配置すべきかどうなのか。と悩んでいるかたの参考になればとブログに書いてみました。最後まで見て頂きありがとうございます(^^♪
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