さらなるこだわり
住宅業界は時代の流れと共に、ものすごいスピードで進化しています。耐震性や省エネルギー・住宅のIOT化等、2000年初頭では実感が持てなかった事も含め、時代の変化に対応できる会社、そうではない会社と二極化が進んでいます。
そのような状況下、尾本住建では「伝統的な技術を受継ぎながら、時代の変化にも十分対応できる」そんな会社を目指しています。耐震性を重視するのであれば、木構造を含め基礎構造にも十分な配慮が必要です。省エネ性を重視するのであれば断熱や外部まわりの構造用金物に至るまで適切な施工が必要です。
インターネットの普及で、情報が得られやすくなった反面、情報が溢れ、お客様にとっても何が正しいのか分からなくなったという意見をよく耳にします。計算されたモデルプランで新築をするのであれば、耐震、省エネ等の等級も分かるのですが、自由設計の段階で等級は○です。等と簡易に発言する建築会社も多数存在します。残念ながら根本的な知識が伴っていません。次世代省エネルギー基準といえば響きがよく聞こえますが平成11年の基準なので新しくはありません。
最新の情報を適切な知識として収集し、対応できる建築会社として尾本住建は進化していきます。そのために、さらなるこだわりを発見し、追求し続けていきます。
各種オプション仕様
耐震+制震
耐震性に加え、制震材の仕様も検討する。耐震・制震・免震という言葉を耳にしたことがあると思います。地震や台風等の外的な力から建物を守るため
耐震は、外的な力に耐える
制震は、外的な力を制震材で吸収する
免震は、外的な力を上部建物に伝えない
住宅についても最近、制震材を検討するお客様が増加しています。制震材の種類も数多く存在します。尾本住建では制震材を使用する場合、制震ゴムは住友スリーM制の制震ダンパーを使用しています。
省令準耐火仕様
省令準耐火仕様とは、建物外部や各室との火災時の延焼対策を行うことを目的とした特記仕様になります。各機関が定める仕様に合わせることで火災保険の割引等が受けられるメリットがあります。どの機関の特記仕様を採用するかで、施工方法が多少違います。天井仕上げに無垢板を使用する場合は石膏ボードの下に9mm以上の構造用合板等を使用する必要があります。また、外部軒天には無垢材の使用はできません。ただ、内部の壁に用いる下地の石膏ボードは、梁下まで張り上げるのが一般的な施工方法になり、スイッチボックスは気密のとれた防火用のボックスになるので、断熱等の外皮計算時にUA値が有利になります。オプションにはなりますが、採用される場合がふえています。省令準耐火仕様は、建築基準法の基準ではありません。基本となる基準は、住宅金融支援機構が定めています。日本木造住宅産業協会(以下、木住協)が、発行する特記仕様が有名です。弊社も木住協に加盟し、木住協の特記仕様を採用しています。
ZEH・HEMS・IOT
ZEH(net zero energy house)
ゼッチ(ネット ゼロ エネルギー ハウス)
ZEH(ゼッチ)とは、省エネ性や断熱性の優れた住宅の中で、太陽光発電システム等の創エネを採用し、一次消費エネルギーをプラスマイナスゼロにする住宅をいいます。弊社も2016年度よりZEH住宅の普及に努めています。2021年度までは、SIIの補助金を申請するならZEHビルダーに登録をしなければなりませんが、2016年から2019年まで、施工方法的に工期が間に合わず、突貫工事になってしまう等の理由により補助金申請を断念しています。そのため、ZEHビルダーを2020年度は一年間更新せず、2021年フェーズ2に新たにZEHビルダーに再登録を致しました。ZEH仕様にするには、原則太陽光を併設する必要があります。太陽光等の創エネ設備を併設しない住宅は、ZEH住宅ではないので注意が必要です。ZEHの場合、補助金の採択を受けてから工期が決められているので、申請後のご変更は、ほぼ出来ません。ご注意ください。ZEH仕様での他の補助金を受けられる予定がある場合は、BELS(ベルス)にてZEHの評価をするようにご提案しています。
HEMS(home energy management system)
ヘムス(ホーム エネルギー マネジメント システム)
ヘムス(HEMS)とは家庭で使用するエネルギーを節約するシステムです。使用した電気や太陽光などで創り出したエネルギーを画面モニターで確認できます。一次エネルギーの管理やZEH住宅にする場合に導入するシステムです。自動制御できる家庭機器商品も多数開発されています。自動制御を行うにはインターネットで相互をつなぐ必要があります。一般的にIOTと言われます。
IOT(internet of things)
アイオーティー(インターネットオブティングス)
ものとものがインターネットで繋がっていることで、手動で操作しなくてもできてしまう。近い将来、住宅についてもそんな時代になります。窓を開けて出かけてしまえば知らせてくれる。呟けばテレビの電源が入り、お休みと言えば照明が消える。そんな生活を実現するための先駆けになっているのがHEMSやIOTなのではないでしょうか。現実的に通信プロトコルは共通にしようと動きが活発になりHEMS等はECHONET Lite規格が採用されています。